2011年4月23日土曜日

新砧

新砧

作曲者 不詳

三弦 金津千恵子
箏(地)芦垣美穂

日本橋公会堂
2011/4/9

新砧は、作曲者 不詳であるが、昭和47年6月9日に、 三弦 中能島欣一、箏(地)吉田純三によって演奏された記録がある。

この時の演奏は、前弾の作曲、および全曲の編曲は、中能島欣一が行ったという。勿論、私は、この時の演奏は、聞いていない。
中能島欣一 氏は、その後も、新砧を演奏する機会があったようだが詳細は不明である。

中能島欣一 氏以降、長らく、新砧は、上梓されることがなかったようだが、今回の箏(地)を演奏した芦垣美穂氏によって、数年前から演奏されるようになったようだ。

砧(きぬた)は、衣板(きぬいた)の略のようで、木づちで布を打つときに用いる木や石の台、あるは打つことそのものも言う。
砧の目的は、布をやわらかくし,目をつめ,つやを出すために行う。
おもに麻,木綿など粗目の織物に用いるのだが、打衣(うちぎぬ)という言葉もあり、古くは絹も砧で打って光沢を出していたとのことだ。

演奏は、素人の自分でも、三弦 の超絶技巧は、わかる。わかるというか、三弦という楽器の奏法、技が、次々と繰り出され、圧倒される。
その、動きの激しい三弦に対して、箏(地)は、目立たず単調にも思えるが、どっこいそうではない。単純な、いわばベースを、これだけ音を使い分けて、三弦に的確に合いの手をいれている箏(地)にも、あっけにとられる。曲の主旨からすれば、たぶん、不適切な文言だろうが、壮絶・・という印象だった。圧倒され、立ち上がれないw

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